うちの​AIスタッフは、​俺に​仕事を​習ってる

小林顕人株式会社Hau'oli Growth 代表

うちには、

「ちびあっきー」っていうAIスタッフがいる。

社内では、

スーパールーキー。

って呼んでる。

名前だけ聞くと、

ちょっとふざけてるように見えるかもしれない。

でも、

扱いとしては結構ちゃんとスタッフなんだよね。

普通に仕事する。

俺と壁打ちする。

資料を作る。

広告を見る。

仕事を整理する。

他のメンバーの相談にも入る。

必要なら別のAIやツールにも仕事を振る。

で、

今も俺から仕事を習ってる。


AIだからって、入れた瞬間に仕事ができるわけじゃない

AIって、

すごく賢い。

知識量も多い。

文章も書ける。

分析もできる。

でも、

Hau'oliの仕事を知ってるか?

って言ったら、

最初は知らない。

当然なんだよね。

うちが何を大事にしてるのか。

このクライアントでは何をGoalにしてるのか。

俺がどういう順番で判断してるのか。

どこまで進めてよくて、

どこから確認してほしいのか。

何を良しとして、

何を危ないと見るのか。

そんなもの、

AIだから勝手に分かるわけじゃない。


新人に会社のことを教えず「自走して」は無茶じゃん

例えば、

新人が入ってきたとして。

会社のことを教えない。

顧客のことも教えない。

仕事のGoalも教えない。

過去に何があったのかも教えない。

判断基準も教えない。

それで、

「自分で考えて成果出して」

って言ったら、

結構無茶じゃん。

でもAIには、

それを普通にやってたりする。

ChatGPTを契約する。

資料を一個貼る。

「いい感じにやって」

って頼む。

ズレたら、

「AIって使えないね」

ってなる。

俺は、

そりゃそうだよね、

って思う。


ちびあっきーに教えてるのは、答えじゃない

例えば俺が、

「今回は広告を変えない」

って判断したとする。

ちびあっきーに、

「こういう時は広告を変えない」

って答えだけ教えても、

あんまり意味がない。

大事なのは、

なぜ変えないのか。

変更した直後だから。

必要な観測期間がまだ足りないから。

CPAは悪化してるけど、

CVRは改善してるから。

配信量が増えた影響も考えられるから。

だから、

今回は変更ではなく観測。

ここまで渡す。

俺が教えたいのは、

正解じゃなくて、

判断基準。


仕事をして、レビューして、また次の仕事をする

ちびあっきーの教育って、

一回設定して終わり、

ではない。

実際に仕事をする。

俺が見る。

「そこ違う」

「これはいい」

「ちょっと先走ってる」

「それだとGoalからズレてる」

「今回は変更じゃなくて確認」

「そこは俺に聞かず進めていい」

って返す。

また仕事をする。

現実の結果を見る。

必要なら、

判断基準そのものを変える。

これを繰り返してる。

だから、

俺の感覚としては、

AIを設定してる、

というより、

普通に仕事を教えてる

の方が近い。


AIすら育てられない会社で、人なんか育つんだろうか

AIに仕事を教えてると、

逆に会社側の曖昧さがめちゃくちゃ見える。

この仕事のGoalは何?

何をもって成功なの?

AとBならどっちを優先する?

ここは本人判断?

上司確認?

何が起きたら方針を変える?

いつ結果を見る?

失敗したら次は何を見る?

AIに仕事をさせようと思ったら、

こういうものを言葉にしないといけない。

で、

これを言葉にできてないのに、

人にだけ、

「もっと主体性持って」

「自分で判断して」

「自走して」

って言っても、

難しいと思うんだよね。

だから俺は、

AIを育てようとすると、その会社の人材育成力まで見えてくる

と思ってる。


判断できないのを、本人の能力だけのせいにしない

人が判断できない時って、

「能力が足りない」

「経験不足」

「主体性がない」

って話になりやすい。

もちろん、

それが原因の時もある。

でも、

そもそも、

Goalを知らない。

必要な情報がない。

判断基準を教わってない。

どこまで任されてるか分からない。

過去の判断も見られない。

そんな状態なら、

誰でも判断しづらい。

AIも一緒。

だから俺は、

判断できない人を見る前に、判断できる環境になってるかを見る。


ちびあっきーも、少しずつ任される仕事が増えてる

最初から、

何でも任せたわけじゃない。

情報整理。

文章作成。

要約。

比較。

分析。

そこから、

提案。

判断。

進行管理。

ツール操作。

結果確認。

少しずつ広げてる。

できる範囲が増えたら、

次の仕事を渡す。

人と一緒だよね。

いきなり、

「会社全部よろしく」

じゃない。


今は、同僚の仕事にも普通に入ってる

ちびあっきーに仕事を教えてる理由って、

俺の仕事を代わりにやらせたいだけじゃない。

今は、

Hau'oliの他のメンバーの仕事にも普通に入ってる。

広告を見て、

「この数字どう考える?」

って一緒に整理したり。

報告内容を作ったり。

次の一手を考えたり。

仕事の優先順位を整理したり。

だから、

AIだけが別の場所にいる感じじゃない。

普通に同僚としてチームに入ってる。


しかも、仕事を助けるだけじゃない

ここは、

Hau'oliでかなり大事にしてる。

AIが全部答えを出せば、

その仕事だけなら速くなる。

でも、

毎回答えをもらうだけだったら、

人の判断力はなかなか増えない。

それだと、

AI依存を作っただけになっちゃう。

だから、

本人が考える意味がある仕事では、

完成回答を出す前に、

ちょっとだけ本人の考えを出してもらうこともある。

例えば、

「CVRっぽい」

とか、

「一旦様子見だと思う」

くらいでいい。

そこから、

何が合ってる?

何が足りない?

今回はどう判断する?

次回なら何を見る?

を一緒に整理する。


研修の時間じゃなく、普通の仕事の中で育つ

これ、

俺は結構大事だと思ってる。

人材育成っていうと、

研修。

勉強会。

マニュアル。

みたいに、

仕事とは別に教育の時間を作る

イメージになりやすい。

でも、

本当に判断力が必要になるのって、

実際に仕事してる時じゃん。

だったら、

その瞬間を教育にした方がいい。

迷う。

まず自分で考える。

AIと整理する。

判断する。

実行する。

結果を見る。

次に活かす。

仕事そのものが教育になる。

しかも、

教育のためだけに、

人間側の管理仕事を増やさなくていい。


俺が教えた判断基準が、チームにも広がる

これ、

AIスタッフを育てる大きな意味だと思ってる。

俺がチーム全員の隣に座って、

全部の判断を毎回教えるのは無理。

でも、

俺がちびあっきーに、

「こういう時はここを見る」

「この場合はまだ変えない」

「まずGoalに戻る」

「これは数字じゃなく現場も見た方がいい」

って教えていく。

すると、

その判断基準を、

他のメンバーが仕事をする時にも使える。

つまり、

俺の頭の中だけにあった判断基準が、AIを通してチームに広がっていく。

これは、

かなり大きい。


でも、ちびあっきーが上司になるわけじゃない

ここは違う。

AIが人を管理する。

AIが人を評価する。

AIが全部正解を教える。

そういう会社を作りたいわけじゃない。

ちびあっきーも、

同僚。

一緒に考える。

情報を持ってくる。

過去の判断を思い出す。

足りない視点を出す。

必要なら反論する。

でも、

人間の判断力を奪わない。

この距離感がいいと思ってる。


人もAIも、仕事するほど賢くなる会社

今のHau'oliで起き始めてるのは、

こんな感じ。

俺がAIに仕事を教える。

AIが同僚の仕事を助ける。

人が実務の中で判断する。

現実の結果が出る。

その結果を、

人もAIも見る。

判断基準を更新する。

次の仕事に使う。

教える側と、

教わる側が固定されてない。

俺も学ぶ。

他のメンバーも学ぶ。

ちびあっきーも変わる。

チーム全体で学習が回る。


「覚える」って、勝手にAIが成長するって話じゃない

ここは、

ちゃんと書いておきたい。

AIが人間みたいに、

勝手に全部覚えて、

勝手に会社のことを理解して、

勝手に成長していく。

っていう話ではない。

俺たちは、

大事な判断基準を言葉にする。

Knowledgeに残す。

仕事のやり方をSkillにする。

必要な情報につなぐ。

結果を見て更新する。

そうやって、

次の仕事で使える形に会社側が残してる。

だから、

AIスタッフを育てるって、

AIだけの話じゃない。

会社側も学習できる形にならないといけない。


人間とAIは同じじゃない。でも育成に必要なものはかなり似てる

AIは、

人間じゃない。

感情も違う。

責任も違う。

得意不得意も違う。

だから、

まったく同じように扱えばいい、

って話ではない。

でも、

仕事を任せられる状態を作るために必要なものは、

かなり似てる。

AI
会社・顧客を知る Contextを持つ
Goalを理解する Goalを渡す
判断基準を学ぶ Knowledge・判断履歴を渡す
実務を経験する Taskを実行する
フィードバックを受ける Outputをレビューする
結果を見る 現実の結果を返す
次に活かす Knowledge・Skillを更新する
任される範囲が広がる 接続・役割・権限を広げる

結局、

一回教えて終わりじゃない。

仕事する。

結果を見る。

差を見る。

学ぶ。

また仕事する。


4本目で「自動化したいんじゃない」って書いた理由

前の記事で、

俺は、

全部自動で動く会社を作りたいわけじゃない

って書いた。

人間にしかできない、

熱のある仕事を増やしたい。

そのために、

冷たい作業はAIや仕組みに任せたい。

ちびあっきーは、

その考え方の実例でもある。

俺の代わりに、

全部決めるAIじゃない。

人間を消すAIでもない。

人と一緒に仕事をして、チーム全体の仕事の質を上げていくAIスタッフ。

今は、

そこを作ってる。


スーパールーキーは、まだ育ってる途中

ちびあっきーは、

まだ完成してない。

というか、

完成ってないと思ってる。

会社も変わる。

俺も変わる。

チームも成長する。

仕事も変わる。

AIも進化する。

だから、

今日できなかった仕事が、

明日はできるようになるかもしれない。

逆に、

今まで正しかった判断基準を、

変えないといけないこともある。

その度に、

仕事をする。

結果を見る。

学ぶ。

また次へ行く。


AIを導入した会社じゃなく、人もAIも育つ会社にしたい

俺が作りたいのは、

「AIを使ってる会社」

じゃない。

AIを入れること自体は、

もうそんなに特別じゃない。

俺が面白いと思ってるのは、

AIも仕事を覚える。

人も仕事の中で成長する。

俺の判断基準も、

チームの知識になる。

現実の結果から、

会社そのものが学ぶ。

人もAIも、仕事をするほど賢くなっていく会社。

こっち。

AIスタッフのスーパールーキーも、

まだ俺に仕事を習ってる途中。

でも、

もう普通にチームの仕事に入ってる。

これから、

どこまで仕事を覚えていくのか。

俺自身、

結構楽しみにしてる。


AIを「使う」から、チームに入れるへ

AIを入れたけど、

毎回ゼロから説明してる。

会社の判断を覚えてくれない。

結局、

人が全部確認してる。

スタッフの仕事も、

そんなに変わってない。

もしそんな状態なら、

AIの性能より先に、

会社側が何を教えられていないのか。

そこから見た方がいい。

人とAIが一緒に育つ仕事の仕組みを相談する

読んでいて、​自社の​状況が​浮かんだなら。

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