「また来てください」だけで、次も来る理由はできる?
「また来てください!」
接客の最後にこれを言う。
俺、これは絶対に言った方がいいと思ってる。
というか、最低限言わないとダメだと思ってる。
だって、また来てほしいのに、
何も言わずに帰して、
「また来てくれなかった」
って、それはちょっと違うじゃん。
マーケティングで言えば、これはCTA。
Call To Action。
最後に、
「次に何をしてほしいのか」
をちゃんと伝える。
広告でもそうだし、LPでもそうだし、営業でもそう。
「詳しくはこちら」
「予約する」
「お問い合わせください」
みたいに、
どれだけ良いことを伝えても、最後に行動を促さなかったら、人って意外と動かない。
だから、
「また来てください」
自体は必要。
ただ。
ここで一個、分けて考えた方がいいことがある。
「また来てください」は、次も来る理由ではない。
CTAなんだよね。
来る理由と、来てほしいという言葉は別
例えば整体でも、エステでも、美容院でもいい。
施術が終わりました。
「今日はありがとうございました!」
「また来てくださいね!」
って言われる。
もちろん嫌な感じはしない。
でも帰り道に、
「じゃあ、なんで次も行くんだっけ?」
って考えた時に、
その理由が本人の中に残ってなかったらどうなるか。
忙しくなった。
忘れた。
他の店を見つけた。
ちょっと良くなったから、もういいかなと思った。
別にその店が嫌いになったわけじゃない。
ただ、
行く理由が弱くなった。
俺、リピートって結構ここだと思ってる。
「また来てください」と言ったか。
だけじゃなくて、
その前に、
本人の中に“次も来る理由”ができてるか。
そもそも、今日何が良かったのか分かってる?
提供する側って、
自分たちが何をしたかを当然分かってるじゃん。
ここをこう施術した。
このメニューを提供した。
こういう技術を使った。
こういう提案をした。
でも、
お客さんが同じ解像度で理解してるとは限らない。
「なんか楽になった」
「なんか良かった」
で終わってる可能性もある。
これ、悪くはない。
満足はしてる。
でも、
「何のおかげで良くなったのか」
まで本人が分かってなかったら、
次に同じ悩みが出た時、
その店に戻ってくる理由が弱くなる。
だから俺は、
リピートを考えるなら、
まず今回、
何のおかげで助かったのか。
そこをちゃんと認識してもらう必要があると思ってる。
「良くなった」で終わらせない
もう一個大事なのが、
何ができるようになったのか。
例えば、
ただ「肩が楽になりました」
だけじゃなくて、
肩が楽になったことで、
仕事中に気にならなくなった。
夜ちゃんと眠れた。
趣味を楽しめた。
写真を撮る時に気にならなくなった。
こうなってくると、
商品そのものじゃなく、
その人の生活の中で何が変わったのか
が見えてくる。
前にも、「商品そのものに価値はない」って書いたけど、
俺は商品そのものに価値があるというより、
誰の何がどう変わったかで価値が決まると思ってる。
だったらリピートも同じ。
「今回これをしました」
じゃなく、
「今回これによって、あなたの生活がこう変わった」
まで本人が理解してた方がいい。
そして、「次にどうなれるか」
ここまでなら過去の話。
リピートには、未来も必要だと思う。
今ここまで変わった。
じゃあ次はどうなるのか。
次に続けることで、
何ができるようになるのか。
どんな状態を目指せるのか。
これが見えてくると、
次回来店が、
「同じものをもう一回買う」
から、
「次の状態へ進む」
に変わる。
俺、この違いって結構大きいと思ってる。
毎回、
同じ商品を売り直してたらしんどいじゃん。
でも、
お客さん自身が、
「次はここまで行きたい」
って思えていたら、
話は全然違う。
続けなかった時も、ちゃんと伝える
ここはやり方を間違えると押し売りっぽくなるから注意が必要だけど、
続けなかったらどうなるのかも、
必要なら説明した方がいい。
不安を煽るためじゃない。
事実として、
今の状態はどうなのか。
今回良くなったものがどうなりそうなのか。
維持するために何が必要なのか。
そこをちゃんと伝える。
良いことだけ言って、
「絶対来た方がいいですよ!」
ではなく、
本人が判断できる材料を渡す。
俺は押し売りってダサいと思ってるけど、
だからといって、
何も提案しないのが優しさだとも思ってない。
買わない理由って、価格だけでもない。
この辺は、「買いません」には、5つの理由があるでも書いた。
必要だと思うなら、
必要な理由まで伝えた上で、
ちゃんと推奨したらいい。
最後に、未来の情景まで見えると強い
「また来るともっと良くなりますよ」
だけだと、
まだちょっと抽象的なんだよね。
もっと先。
その状態になったら、
本人の生活がどうなるのか。
仕事がどうなるのか。
趣味がどうなるのか。
旅行がどうなるのか。
鏡を見た時どう感じるのか。
そういうところまで見えてくると、
ただの「次回来店」が、
その人にとって意味のある行動になる。
ここまでやって、最後にCTA
で。
ここまで話したから、
「また来てください」はいらない。
ではない。
むしろ逆。
最後はちゃんと言う。
「次はこのくらいのタイミングで見せてください」
「また来てください」
「次回、ここを一緒に確認しましょう」
って。
理由を作った。
未来も見えた。
でも最後に行動を促さない。
これももったいない。
俺の中では、
リピートって、
来る理由を作ること
と、
行動を促すこと
の両方が必要。
「また来てください」
だけじゃ弱い。
でも、
「また来てください」
は絶対に言った方がいい。
一見矛盾してるように見えるけど、
役割が違うんだよね。
次も来る理由は、
その人の中に作る。
そして最後に、
その理由を行動に変えるためのCTAを出す。
リピートを増やしたい時、
「最後に何て言ってる?」
を見るのも大事だけど、
俺ならその前に聞く。
その人は、次も来る理由を自分の中に持って帰れてる?
そこから見ると思う。


