便利な管理画面のために、入力の仕事を増やしてない?
会社の管理画面って、
結構便利じゃん。
売上が見える。
案件の進捗が見える。
スタッフの状況が見える。
数字がグラフになってる。
どこに問題があるのか、
一目で分かる。
経営者としては、
めちゃくちゃありがたい。
でも俺、
こういう管理画面を考える時に、
もう一個気になることがある。
その数字、誰が入力してるの?
って。
毎日スタッフが入力してる。
別のシステムから数字をコピーしてる。
業務が終わった後に、
報告用のデータをまとめてる。
もしそうだったら、
ちょっと考えたい。
経営者がラクになるために、現場の仕事を増やしてない?
って。
管理画面が便利になったことと、
会社全体の仕事が便利になったことは、
必ずしも同じじゃない。
俺は、
そこを分けて考えたいんだよね。
経営者は1クリック。現場は何クリック?
例えば、
営業案件の進捗を管理するシステムを作るとする。
経営者は、
画面を開くだけで、
何件商談してるか。
何件契約したか。
どこで案件が止まってるか。
全部見える。
最高じゃん。
でも、
その裏側で、
営業担当が毎回、
顧客名を入力する。
商談日を入力する。
商談内容を入力する。
進捗ステータスを変更する。
次の予定を入力する。
さらに、
日報にも同じことを書く。
会議用の資料にも転記する。
そんなことになっていたら?
経営者の確認時間は短くなった。
でも、
現場の仕事は増えている。
これって、
本当に業務改善なのかな。
もちろん、
必要な記録は残した方がいい。
でも、
管理する人の手間を減らすために、管理される人の手間を増やしていないか。
そこはちゃんと見たい。
そもそも、その情報って別の場所にない?
例えば、
顧客との商談があったとする。
カレンダーには、
商談の予定が入ってる。
メールには、
顧客とのやり取りが残ってる。
商談のメモもある。
見積書も作ってる。
契約したら、
契約に関する情報も残る。
だったら、
管理画面を作る時に、
一回考えたい。
その情報って、すでに会社のどこかに存在してない?
って。
もし存在するなら、
同じ情報をもう一回入力させる必要があるのかな。
既存の情報を取得できない?
必要な部分だけ整理できない?
すでにある記録から、
進捗を判断できない?
もちろん、
何でも自動で取得できるわけじゃない。
システム同士がつながらないこともある。
情報が足りないこともある。
人間が判断して入力しないといけないこともある。
でも、
だからこそ、
最初に考えたい。
新しい入力欄を作る前に、今ある情報を使えないか。
これだけでも、
システムの設計は結構変わると思うんだよね。
入力することが仕事になってない?
これ、
もう一個怖いところがある。
管理画面を作った。
だから、
毎日入力してください。
ってなる。
でも、
その情報を誰が見てるのか。
何を判断するために使ってるのか。
入力した本人も分からない。
ただ、
決められているから入力する。
これ、
結構もったいないと思う。
例えば、
毎日、
案件の進捗を報告してるとする。
でも、
その数字を見て、
誰も次の行動を変えていない。
問題が起きても、
特に判断していない。
だったら、
そもそも毎日入力する意味って何なんだろう。
って話になる。
もちろん、
後で振り返るために記録が必要な情報もある。
法務や会計のように、
残すこと自体に意味がある記録もある。
だから、
使われていないから全部消せばいい、
という話じゃない。
でも、
そういう理由もないのに、
ただ入力するだけの仕事が増えていたら、
一回見直したい。
情報を集めることがGoalじゃない。
その情報によって、何を判断できるようになるかがGoal。
ここを逆にしたくないんだよね。
ダッシュボードって、見た目が完成形じゃない
例えば、
売上を管理したい。
ってなったとする。
売上グラフを作る。
前月比を出す。
目標達成率を出す。
店舗別に比較する。
見た目としては、
立派なダッシュボードになる。
でも俺だったら、
その前に考えたい。
その画面を見て、何を決めたいの?
って。
売上が下がった原因を知りたいのか。
目標未達になりそうな場所を早く見つけたいのか。
誰にサポートが必要なのか判断したいのか。
追加投資する場所を決めたいのか。
それによって、
必要な情報って変わるじゃん。
単に売上を表示するだけなら、
売上データがあればいい。
でも、
売上が下がった原因まで考えるなら、
客数や単価、
成約率や継続率など、
ほかの情報も必要になるかもしれない。
逆に、
経営者が判断する必要のない数字まで、
全部並べる必要はないかもしれない。
だから、
最初から画面に入れたい項目を増やすんじゃなくて、
判断したいことから、必要な情報を逆算したい。
この考え方は、
にもつながる。
最初に思いついた画面を、
そのまま作ることがGoalじゃない。
何を実現したいのか。
そこから考える。
そして、
そのGoalに本当に必要な情報だけを集める。
その方が、
システムもシンプルになると思うんだよね。
これはAIの仕事を見える画面にする時も同じで、
AI社員が動いている様子が見えること自体は、Goalじゃない。
何が終わって、何を判断すれば次へ進むのか。
そこまで分かって、初めて可視化に意味が出る。
この論点は「AI社員が何人いるかより、仕事が進んでるかじゃない?」で詳しく書いてる。
情報を集めるなら、発生した場所から取れないかな
例えば、
売上という情報。
売上が発生するのは、
レジや決済の場面だよね。
だったら、
そこで記録された情報を、
管理画面でも使えないかな。
予約という情報。
予約が入るのは、
予約システムだよね。
だったら、
予約情報をもう一回手入力させるんじゃなくて、
そのデータを使えないかな。
問い合わせも同じ。
問い合わせフォームから、
すでに情報が届いてる。
だったら、
その情報を使って、
対応状況を管理できないかな。
こういう考え方。
俺は、
情報って、できるだけ発生した場所で一回記録して、あとは必要なところへつなげたい。
って思ってる。
もちろん、
連携できるかどうかは確認が必要。
個人情報や権限の問題もある。
データの形式が違うこともある。
だから、
全部簡単につながるとは思ってない。
でも、
つなげられないか考える前に、
新しい入力画面を作るのは、
ちょっと早い気がするんだよね。
AIがあるなら、入力の仕事そのものを変えられるかもしれない
ここで、
AIの話。
例えば、
営業担当が、
商談の内容を残す必要があるとする。
今までは、
決まった項目を一つずつ入力していた。
でも、
すでに商談メモがあるなら、
AIがそこから必要な情報を整理する方法も考えられる。
顧客名。
相談内容。
決まったこと。
次にやること。
確認が必要なこと。
もちろん、
AIが間違って整理する可能性もある。
書かれていないことを、
勝手に補ってしまうこともある。
だから、
重要な情報は本人が確認する。
判断が必要なところは、
人間が決める。
それでも、
ゼロから全部入力するより、
AIが整理したものを確認する方が、
仕事が速くなる場合はあると思う。
さらに、
既存のシステムから正確な情報を取得できるなら、
そもそもAIを通さなくてもいい。
AIを使うことがGoalでもないんだよね。
必要なのは、
正しい情報を、
できるだけ少ない負担で、
必要な人へ届けること。
そのための方法が、
システム連携なのか。
AIなのか。
入力画面なのか。
そこは状況によって変わっていい。
もちろん、人が入力した方がいい情報もある
ただ、
俺は何でも自動化したいわけじゃない。
例えば、
顧客との商談で、
相手が本当に何を不安に思っていたのか。
次にどう対応するのがいいのか。
担当者として何を判断したのか。
こういうものって、
ただ情報を取得するだけでは、
分からないこともある。
だから、
人間が考えて残す必要がある。
あるいは、
入力すること自体が、
本人の思考整理につながる場合もある。
そういう仕事まで、
全部なくせばいいとは思わない。
ただ、
その時も確認したい。
その入力って、本人が考えるために必要なの?
それとも、誰かに報告するためだけに必要なの?
ここは大きく違う。
判断をするために必要な入力なら、
残した方がいい。
情報の確認や責任の所在を明確にするためなら、
人間の承認を残した方がいい。
でも、
同じ数字をあちこちにコピーするだけなら、
それは人間がやらなくてもいいかもしれない。
こういう切り分けをしたいんだよね。
便利な仕組みを作る時ほど、仕事全体を見たい
これって、
システム開発だけの話じゃないと思う。
例えば、
経営者が、
もっと細かく進捗を確認したい。
って思ったとする。
だったら、
毎日報告してもらおう。
項目を増やそう。
チェック項目も追加しよう。
ってなりやすい。
でも、
その結果、
現場の人が報告に時間を取られて、
本来やるべき仕事が遅くなったら?
顧客に対応する時間が減ったら?
判断する余裕がなくなったら?
それって、
会社全体では悪化してるかもしれない。
管理する側から見ると、
情報が増えて便利。
でも、
現場から見ると、
仕事が増えて大変。
この二つが同時に起きることって、
普通にあると思う。
だから、
新しい管理項目を増やす時も、
一回考えたい。
この情報が見えるようになる価値と、その情報を作るコストは釣り合ってる?
って。
ここまで含めて、
仕事の設計だと思うんだよね。
「便利になりました」って、誰が?
新しいシステムを導入した。
管理画面を作った。
報告の仕組みを変えた。
そして、
「便利になりました!」
って言われる。
もちろん、
それはいいこと。
でも、
俺だったら、
もう少し聞きたい。
誰が便利になった?
何の時間が減った?
逆に、
新しく増えた仕事はない?
何を判断できるようになった?
それによって、
現実に何が良くなった?
ここまで見たい。
もし、
経営者の確認時間が減った代わりに、
現場の入力時間が増えていたら、
それは本当に改善したのか確認する必要がある。
逆に、
入力が多少増えても、
重要なミスを防げるようになった。
顧客対応の品質が上がった。
大きな損失を避けられるようになった。
そういう結果があるなら、
入力を増やす意味はあるかもしれない。
つまり、
入力が多いこと自体が悪いわけじゃない。
その仕事が、どんな価値を生んでいるのか。
そこが大事。
俺がシステムを作る前に考えたいこと
だから、
便利な管理画面を作ろうと思ったら、
いきなり画面設計から始めたくない。
まず、
何を判断したいのか。
それが分かったら、
判断に必要な情報は何か。
その情報は、
今どこにあるのか。
すでに存在するなら、
どうやって取得できるのか。
存在しないなら、
本当に新しく入力する必要があるのか。
必要なら、
誰がどのタイミングで入力するのが自然なのか。
そして、
その情報を使って、
誰が何を判断するのか。
ここまで考えて、
初めて管理画面を設計したい。
その方が、
作る機能も減るかもしれない。
入力項目も減るかもしれない。
人間がやらなくていい仕事も見えてくる。
前に、
って書いた。
そこでは、
自動化することより、
人が本当に価値のある仕事をできるようにすることが大事、
って話をした。
今回も、
根っこは近い。
ただ、
今回はもっと手前の話。
そもそも、その入力作業を新しく作る必要があるの?
ってこと。
必要のない仕事なら、
自動化する前に、
最初から作らなければいい。
便利な管理画面のために、入力の仕事を増やしてない?
経営者が、
会社の状況をすぐに把握できる。
それは大事。
管理職が、
問題を早く見つけられる。
それも大事。
でも、
そのために、
現場の人が、
毎日同じ情報を何度も入力している。
もしそうなら、
仕組みを見直す余地があると思う。
会社の情報って、
本来、
仕事の中で生まれてるものがたくさんある。
顧客と話した。
商品を販売した。
予約が入った。
契約した。
支払いがあった。
そういう事実が、
すでにどこかに残っているなら、
その情報をつなげられないか考えたい。
足りない情報だけ、
必要な時に入力する。
判断が必要なところは、
人間が考える。
AIやシステムでできるところは、
任せる。
そうやって、
会社全体の仕事を減らしていく。
俺は、
管理画面がきれいに完成することより、
管理画面ができたことで、会社全体の仕事がどう変わったのか。
そこを見たいんだよね。
だから、
新しい管理システムを作る時は、
一回聞いてみたい。
「その便利さ、誰かの入力作業の上に成り立ってない?」
もしそうなら、
もう一段、
設計を考えられるかもしれない。
管理のための仕事を増やすんじゃなくて、仕事から生まれる情報を使って管理できるようにする。
俺は、
そっちの方が、
本当に強い仕組みだと思ってる。
読んでいて、自社の状況が浮かんだなら。
何が問題か、まだ整理できていなくても大丈夫です。現在地を整理するところから、一緒に考えます。
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