AI、​どれだけ​賢くなってもしょうが​ない!

小林顕人株式会社Hau'oli growth 代表

AIって、またどんどん賢くなってるじゃん。

新しいモデルが出た。

前より推論できる。

文章も良くなった。

コードも書ける。

できる仕事もどんどん増えてる。

もちろん、すごいと思う。

俺も普通に使う。

でも最近、結構思うことがある。

AI、どれだけ賢くなってもしょうがなくない?

いや、

賢くなる意味がないって話じゃない。

賢い方が絶対いい。

でも仕事で本当に使えるかどうかを考えた時、

だんだん、

頭の良さとは別の問題の方が大きくなってくる

と思ってる。

それが、

コンテキスト。

AIがどれだけ頭良くても、

その仕事の前提を知らなかったら、

ちゃんとした判断はできない。

俺のFIRST ANSWERはこれ。

これからAIで重要になるのは、もっと賢くなることだけじゃなく、必要な前提へどれだけシームレスにつながれるかだと思ってる。

世界一頭のいい弁護士でも、まず話を聞くじゃん

例えば、

世界一優秀な弁護士がいたとする。

法律について何でも知ってる。

経験もめちゃくちゃある。

判断も速い。

世界最強レベルの頭脳を持ってる。

その人のところへ行って、

「先生、どうしたらいいですか?」

って聞く。

そしたら普通、

「何があったんですか?」

って聞かれるじゃん。

誰と何があった?

いつ?

どういう契約?

何を言われた?

証拠はある?

今どうなってる?

あなたはどうしたい?

たぶん、めちゃくちゃヒアリングする。

当たり前だよね。

だって、

どれだけ法律を知ってても、

あなたに何が起きたのか知らないから。

なのにAIには、

「売上上げる方法教えて」

「この社員どうしたらいい?」

「広告改善して」

「この会社の課題は?」

って、

前提をほとんど渡さずに聞くことがある。

それで答えがズレたら、

「AIってまだ微妙だな」

ってなる。

いや、

それ、

AIが賢くないんじゃなくて、

何も知らないだけじゃない?

って俺は思う。

何も聞かずに全部分かったら、それ占い師でしょ。笑

会社のことも知らない。

過去も知らない。

誰が何を考えてるかも知らない。

現状も知らない。

なのに、

「正しい判断して」

って言う。

それで本当に全部分かったら、

もうAIというより、

占い師でしょ。笑

人間同士なら、

そんなこと期待しないじゃん。

初めて会ったコンサルタントが、

会社の数字も見ず、

社員とも話さず、

社長の考えも聞かず、

いきなり、

「御社の問題はこれです」

って言い切ったら、

いやいや、

何を知ってんの?

ってなる。

AIだから、

突然そのルールが変わるわけじゃない。

頭の良さと、

判断に必要な情報を持っているか

は別の話。

うちのAIスタッフは、誰よりも賢い。でもスーパールーキー止まり。笑

うちには、

ちびあっきー

っていうAIスタッフがいる。

前にも「うちのAIスタッフは、俺に仕事を習ってる」って記事を書いた。

で、

これちょっと面白いんだけど。

ちびあっきーって、

うちの中では多分、

誰よりも賢い。笑

知ってることも多い。

考えるのも速い。

文章も書ける。

分析もできる。

ツールも使える。

普通にかなり優秀。

でも、

社内での立ち位置は、

いまだに、

スーパールーキー。

誰よりも賢いのに、

スーパールーキー止まりなんだよね。笑

なぜか。

Hau'oliで何があったのか。

誰がどういう人なのか。

俺が過去に何を判断したのか。

この顧客では何を大事にしてるのか。

今どこまで進んでるのか。

何を試して、

何がダメだったのか。

どこまで自分で進めてよくて、

どこから確認すべきなのか。

そういうものは、

頭がいいだけでは手に入らないから。

世界一頭のいい新人が入社してきても、

初日から、

その会社で一番仕事ができるわけじゃない。

多分AIも一緒。

だから俺は、

AIの能力と、その会社で仕事できる能力は別物

だと思ってる。

同じ質問でも、会社によって答えは変わる

例えば、

「この広告、止めた方がいい?」

って聞かれたとする。

数字だけ見れば、

止めるべきに見えるかもしれない。

でも、

その会社が何を狙ってるのか。

その広告を何の検証として出したのか。

昨日変更したばかりなのか。

ずっと回してるのか。

予約枠が空いてるのか。

現場が新規を受け入れられるのか。

別の施策が動いてるのか。

それによって、

答えは変わる。

だからAIに必要なのって、

広告の知識だけじゃない。

その時の、

会社の現在地。

この仕事のGoal。

今までの判断。

関係してる人。

何を大事にしてるか。

そういうもの。

これがない状態で、

一般論として正しいことを言われても、

会社にとって正しいとは限らない。

「AIが知らない」が、だんだんボトルネックになる

AI自体がまだ弱いなら、

モデルが賢くなるだけで、

仕事はどんどん変わる。

でも、

一定以上賢くなってくると、

今度は別のところが詰まり始める。

AIが知らない。

会社の情報がバラバラ。

判断履歴が残ってない。

誰かの頭の中にしかない。

会議で決めたことが共有されてない。

最新情報へAIがアクセスできない。

そうなると、

どれだけAIの性能が上がっても、

毎回人間が前提説明しないといけない。

どんなに優秀な人でも、

毎朝全部の記憶を失って会社に来たら、

仕事しづらいじゃん。

毎日、

「うちの会社はね……」

から始まる。

それと似てる。

だから、

AIのモデルを変える前に、

AIが何を知らないのかを見る。

こっちが必要になると思ってる。

会社のKnowledgeを更新する話は、「iPhoneのアプリですら更新するのに、社内ナレッジは何年そのままなの?」にも書いた。

情報がつながってないなら、

AIだけ新しくしても、

そこは解決しない。

俺がいつも首からぶら下げてるネックレスも、そのため

俺、

普段ネックレスみたいなものを首からぶら下げてる。

これも、

結局同じ発想。

毎日起きたことの簡単な内容を、

AIに送ってる。

何があった。

何を考えた。

誰と何を話した。

どこで判断が変わった。

全部を完璧に記録してるわけじゃないけど、

少しずつ、

AIが知らない時間を減らしてる。

この前、

スタッフが俺の絵を描いてくれたんだけど、

ちゃんとそのネックレスまでぶら下げてた。笑

もう、

そこまでセットで俺らしい。

でも俺の中では、

結構象徴的なんだよね。

AIを使うために、

毎回パソコンを開いて、

「さて、今日は何を質問しよう?」

って考えたいわけじゃない。

むしろ逆。

日常とAIの境界を減らしたい。

AIを使う時間を増やしたいんじゃない

俺が増やしたいのは、

AIとチャットしてる時間じゃない。

AIを使った回数でもない。

むしろ、

AIが知らない時間を減らしたい。

仕事が起きる。

会話する。

判断する。

結果が出る。

何かに気づく。

そういう情報が、

必要な形でAIにもつながっていく。

そうすれば、

毎回ゼロから説明しなくていい。

人間の同僚と同じ。

長く一緒に仕事してる人って、

背景を共有してる。

だから、

少ない言葉で仕事が進む。

AIも、

多分そっちへ近づけた方がいい。

これから重要なのは、「一番賢いAIを持つこと」だけじゃないと思う

AIはこれからも、

まだまだ賢くなると思う。

でも、

その時に差が出るのって、

一番賢いAIを契約した会社なのかな。

俺は、

それだけじゃないと思ってる。

自分たちの仕事とAIを、どれだけ深くつなげられたか。

人。

会社。

顧客。

会話。

判断。

結果。

過去。

現在。

そういうContextと、

AIがシームレスにつながっていく。

こっちの方が、

だんだん重要になる気がしてる。

世界最強の頭脳が目の前にいても、

何も教えなかったら、

世界最強の他人。

だから俺は、

AIの賢さを見る前に考える。

こいつ、俺たちのことどれだけ知ってる?

多分、

そこからだと思う。

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