「悩んでます」って、​まだ​問題に​なってないんだよね

小林顕人株式会社Hau'oli Growth 代表

仕事してると、

「売上で悩んでます」
「集客で悩んでます」
「スタッフのことで悩んでます」
「採用で悩んでます」

って相談を受けることがある。

もちろん、
悩んでること自体は分かる。

でも俺、こういう時に最初に思うのが、

「何に悩んでるんだっけ?」

なんだよね。

冷たい意味じゃなくて。

「悩んでる」って、まだ問題が見えてない状態だと思ってる。

だから、そのまま解決策を出そうとしない。

結論から言うと、

理想 → 現在地 → 差 → 原因 → 変えられること → 次の行動。

ここまで分ける。

最後に「じゃあ次にこれやろう」まで来たら、
悩みは仕事になる。


「売上で悩んでます」だけだと、まだ何も決められない

例えば、

「売上で悩んでます」

って言われたとする。

これだけ聞いて、

「広告増やしましょう」
「SNS頑張りましょう」
「単価上げましょう」

って言ったところで、
まだ早い。

だって、

売上がいくら欲しいのか分からない。

今いくらなのかも分からない。

何が足りてないのかも分からない。

新規が少ないのか。

リピートが少ないのか。

単価が低いのか。

そもそも予約枠が足りないのか。

全部違うじゃん。

だから俺は、
悩みから直接施策に行かない。


まず「どうなりたい?」を決める

最初に見るのは理想。

例えば、

「売上を上げたい」

じゃなくて、

「月商1,000万円まで持っていきたい」

まで置く。

ここがないと、
何が問題なのか決められない。

月商800万円の会社が、

900万円を目指してるのか、
1,000万円を目指してるのか、
2,000万円を目指してるのかで、

やることは全然違う。

組織も一緒。

「スタッフにもっと自走してほしい」

じゃなくて、

どこまで自分で判断できてほしいのか。

何を相談してほしくて、
何は自分で決めてほしいのか。

そこまで置いて初めて、
今との差が見える。


次に「今どうなってる?」を見る

理想が決まったら、
現在地を見る。

月商1,000万円が理想で、
今800万円なら、

差は200万円。

ここで初めて、

「200万円足りてない」

という問題が見える。

でもまだ終わりじゃない。

200万円足りない理由が、

新規数なのか、
リピート率なのか、
客単価なのか、

まだ分からない。

だからさらに見る。

新規数は落ちてる?

来店数は?

成約率は?

継続率は?

単価は?

ここまで来ると、

「売上で悩んでます」

だったものが、

例えば、

「新規数は変わってないけど、2回目来店率が落ちてる」

に変わる。

全然違うよね。


悩みと問題は、俺の中では別物

俺の中では、

悩み = 何かがおかしい気がする状態

で、

問題 = 理想と現在地の差が特定できてる状態

くらいに分けてる。

だから、

「悩んでます」

と言われたら、
すぐ答えを出そうとしない。

まず問題にする。

何を目指してる?

今どうなってる?

どこがズレてる?

ここを確認する。


原因も、すぐ一個に決めない

問題が見えたら、
次は原因。

例えば、

「2回目来店率が落ちてる」

まで分かったとしても、

原因は一個とは限らない。

初回で期待値を上げすぎてるのかもしれない。

次回来店の必要性が伝わってないのかもしれない。

予約の取り方に問題があるかもしれない。

スタッフごとの差かもしれない。

価格変更の影響かもしれない。

だから、

問題を見つけた瞬間に、原因まで決めつけない。

あり得るものを一回広げて、
確認する順番を決める。


その中で、自分たちが変えられるものを見る

原因が分かったとしても、

「市場が悪い」
「季節要因です」
「競合が増えました」

だけで終わったら、
前に進まない。

変えられないものはある。

でもその中でも、

自分たちが変えられるものは何か。

伝え方なのか。

導線なのか。

価格なのか。

役割なのか。

判断基準なのか。

業務フローなのか。

そこを見る。


最後は「次に何する?」まで落とす

例えば、

「売上で悩んでます」

から始まって、

理想:月商1,000万円

現在:800万円

差:200万円

新規数:変化なし

2回目来店率:低下

原因候補:初回から2回目への案内

変えられること:案内内容と予約導線

次の行動:スタッフ別の2回目来店率と案内方法を確認する

まで来たら、

もう悩みじゃない。

やることが分かる。

俺は仕事って、
ここまで持っていくことだと思ってる。


AIに相談する時も、実は同じ

これ、AIを使う時も一緒。

「売上で悩んでます。どうしたらいいですか?」

って投げたら、

AIもかなり広い答えしか出せない。

広告かもしれない。
SNSかもしれない。
営業かもしれない。
単価かもしれない。

だって、まだ問題が定義されてないから。

逆に、

「月商1,000万円が目標。現在800万円。新規数は変わらないけど2回目来店率が落ちている。原因候補を整理して、確認順を出して」

まで渡せたら、

AIもかなり仕事になる。

AIが賢いかどうかの前に、何を渡してるか。

ここはかなり大きいと思ってる。


俺が「悩み」を仕事に変える時に見る順番

見るもの 問い
理想 どうなりたい?
現在地 今どうなってる?
何が足りない?
原因 なぜその差が起きてる?
変えられること 自分たちが変えられるのはどこ?
次の行動 じゃあ次に何する?

別に複雑なことじゃない。

ただ、

「悩んでます」の状態で止めない。

それだけ。


何に悩んでるのか自体が、まだ分からないなら

会社の課題って、

広告だけでも、
組織だけでも、
AIだけでもないことが多い。

いろんなものが絡んで、

「なんかうまくいってない」

になってることもある。

そういう時は、
いきなり施策を増やすより、

一回、

理想と現在地から整理した方がいい。

今の課題を整理するところから相談する


悩むことが悪いんじゃない

悩むこと自体が悪いとは思ってない。

むしろ、

「何かおかしい」

って気づけてる時点で、
大事なサインだと思う。

ただ、

悩んでる状態と、仕事が進んでる状態は別。

悩みを、

理想と現在地に分けて。

差を見つけて。

原因を広げて。

変えられるものを探して。

次にやることまで落とす。

そこまで行けば、
ちゃんと前に進める。

だから俺は、

「悩んでます」

って聞いた時ほど、

「で、何に悩んでるんだっけ?」

から始める。

読んでいて、​自社の​状況が​浮かんだなら。

何が​問題か、​まだ​整理できていなくても​大丈夫です。​現在地を​整理する​ところから、​一緒に​考えます。

相談してみる