強みは、剣にも盾にもなる
人の強みって、
俺は「剣」みたいなものだと思ってる。
数字を見るのが得意。
人と話すのが得意。
考えるのが速い。
細かいところに気づける。
人を巻き込める。
仕組みにするのが得意。
それぞれ、
自分が前に進むための武器になる。
だから、
強みを伸ばすことは大事。
自分が何を得意としているのか知ることも大事。
でも最近、
それだけじゃ足りないと思ってる。
なぜなら、
自分が剣を振れるのって、誰かが盾を持ってくれてるからかもしれない。
強い剣を持ってる人ほど、前に出られる
例えば、
俺は比較的、
考えるのは速い方だと思う。
問題が起きた時に、
何がボトルネックなのか。
どこを見ればいいのか。
次に何をすればいいのか。
結構早く考えられる。
新しいものを作るのも好き。
ゼロから形にするのも好き。
「こうしたらもっと良くなるんじゃない?」
って考えるのも好き。
これは、
俺の剣なんだと思う。
だから、
前に出る。
新しいことを始める。
試す。
変える。
どんどん進む。
でも、
それだけで会社が回るかって言うと、
全然そんなことない。
剣を振ってる間、誰かが守ってくれてる
俺が新しいことを考えてる時、
今ある仕事をちゃんと回してくれてる人がいる。
俺が次の仕組みを作ってる時、
お客さんに連絡してくれてる人がいる。
俺が先のことを考えてる時、
今日やらないといけないことをやってくれてる人がいる。
俺が、
「これやろう!」
って前に飛び出せるのは、
後ろで誰かが守ってくれてるから。
これって、
俺からしたら、
その人の強みは盾になってる。
丁寧に確認できる。
抜け漏れに気づける。
人の気持ちを受け取れる。
最後まで追える。
同じ品質で続けられる。
細かいところを守れる。
一見、
派手じゃないかもしれない。
でも、
その盾がなくなった瞬間、
剣を振ってる人も普通に倒れる。
強みって、単体で完成してないんだと思う
会社の中で、
「この人の強みは何ですか?」
って考える時、
その人だけ見てると、
結構分かりづらい。
例えば、
すごく速く仕事を進める人がいる。
速い。
判断も速い。
どんどん仕事を終わらせる。
めちゃくちゃ強い剣。
でも、
確認が甘い。
細かい抜けがある。
人への説明が足りない。
そうすると、
その横に、
丁寧に確認できる人がいるだけで、
その剣がめちゃくちゃ使いやすくなる。
逆もある。
すごく丁寧な人がいる。
ミスも少ない。
人の気持ちもよく見える。
ただ、
考えすぎて進むのが遅い。
そこに、
「一旦ここまでやろう」
って決められる人がいると、
その丁寧さが結果につながりやすくなる。
つまり、
強みって、他の人の強みと組み合わさった時に、価値が大きくなる。
自分の剣だけ見てると、勘違いする
ここ、
結構危ないと思ってる。
結果が出てると、
「俺が強いから勝ってる」
って思いやすい。
でも、
実際は、
誰かが作った資料があった。
誰かが確認してくれた。
誰かがお客さんとの関係を作ってくれた。
誰かが細かいミスを拾ってくれた。
誰かが現場を回してくれた。
そういうものの上で、
自分の強みを使えてるだけかもしれない。
剣を振ってる人は、
前にいるから目立つ。
でも、
後ろの盾が見えなくなると、
だんだん勘違いする。
自分一人で勝ってる気になる。
これ、
会社としては結構危ない。
「自分の強み」を知るのと同じくらい、「誰に守られてるか」を知りたい
強みっていうと、
普通は、
「あなたの得意なことは何ですか?」
って自分を見る。
それも大事。
でも、
俺はもう一個、
聞いた方がいいと思ってる。
「自分が強みを発揮できてるのは、誰の何のおかげ?」
例えば、
自分が営業に集中できてるのは、
事務をやってくれる人がいるからかもしれない。
自分が新規事業を考えられるのは、
既存事業を守ってくれてる人がいるからかもしれない。
自分がスピードを出せるのは、
後で確認してくれる人がいるからかもしれない。
自分が大胆な提案をできるのは、
お客さんとの信頼関係を丁寧に作ってくれてる人がいるからかもしれない。
そこが見えると、
チームの見え方が変わる。
弱みを全部克服しなくてもいいと思う
俺は、
全員が万能になる必要はないと思ってる。
もちろん、
仕事として最低限できないといけないことはある。
期限を守る。
報告する。
必要な確認をする。
責任を持つ。
ここは「苦手なんで」で免除される話じゃない。
でも、
全員が、
営業もできて、
数字も見れて、
企画もできて、
人も育てられて、
細かい確認もできて、
デザインもできて、
全部速い。
そんな人を作ろうとする方が、
無理がある。
だったら、
自分の剣をちゃんと磨く。
その代わり、
自分が持ってない盾を持ってる人と組む。
その方が強い。
組織編成って、「できる人を並べること」じゃないのかもしれない
人を配置する時、
Aさんはこれが得意。
Bさんはこれが得意。
って、
個人単位で見がち。
でも、
本当は、
AさんとBさんを組ませると、何が起きるか
まで見た方がいい。
速い人と丁寧な人。
アイデアが出る人と形にする人。
前に出る人と支える人。
顧客の感情を見る人と数字を見る人。
決める人と異常に気づく人。
組み合わせによって、
一人ずつ見た時より、
強いチームになる。
逆に、
強い剣ばっかり集めても、
守る人がいなかったら、
全員前に出て終わる。笑
盾ばっかりでも、
誰も前に出なかったら進まない。
だから、
組織って、
強い人を集めるというより、
剣と盾の組み合わせを作ること
なのかもしれない。
盾は、「補助」じゃない
これも大事。
「前に出る人が主役で、支える人は補助」
みたいに考えると、
多分ズレる。
盾がなかったら、
剣はまともに振れない。
むしろ、
強い盾があるから、
強い剣を思いっきり振れる。
だから、
価値の上下じゃない。
役割が違うだけ。
俺が新しいものをどんどん考えられることと、
それを現実でちゃんと回せる人がいること。
どっちか一個だけでは、
会社としては弱い。
剣が価値を作って、盾がその価値を守る。
場合によっては、
盾があるから剣の価値が初めて生まれる。
強みを活かすって、好きなことだけやる話じゃない
「強みを活かそう」
って言うと、
得意なことだけやればいい。
嫌なことは他の人へ渡せばいい。
みたいに聞こえることもある。
でも、
俺はそういう意味では考えてない。
Goalを達成するために必要なら、
苦手なことでもやらないといけない時はある。
ただ、
ずっと全員が、
自分の弱い部分で戦い続ける必要はない。
誰かの強みで補えるなら、
補った方がいい。
その分、
自分は自分の強みを、
もっと大きく使える。
だから、
強みを活かすって、
自分がラクするためじゃなく、チーム全体の出力を上げるため
なんだと思う。
誰かの盾になれているか
ここまで考えると、
もう一個思う。
自分の剣を磨くだけじゃなくて、
自分は誰の盾になれてるんだろう?
って。
自分の強みは、
自分の成果のためだけにあるわけじゃない。
自分が得意なことで、
誰かが前に出やすくなる。
誰かが安心して挑戦できる。
誰かが苦手なところを気にせず、
自分の強みを使える。
そこまでいった時、
個人の強みが、
チームの強みに変わる。
俺自身も、
自分が前に出ることばっかりじゃなくて、
誰かが前に出る時に、
自分の知識や経験を盾として渡せるようになりたい。
判断基準を渡す。
考え方を渡す。
失敗した時に戻れる場所を作る。
それも、
自分の強みの使い方だと思ってる。
強いチームって、強い個人の集合じゃない
すごい人を集めたら、
すごい会社になる。
多分、
そんな単純じゃない。
強い個人がいても、
お互いの強みがぶつかってたら弱い。
誰かの弱みを、
みんなで責めてても弱い。
逆に、
一人ひとりは完璧じゃなくても、
それぞれの強みが、
誰かの弱い部分を守っている。
誰かの強みが、
別の誰かをもっと強くしている。
そんなチームは、
かなり強いと思う。
だから俺は、
人を見る時、
「この人の強みは何?」
だけじゃなくて、
もう少し見たい。
この人の剣は、どこで一番強く使える?
この人の盾は、誰を一番強くできる?
そして、
この人自身は、誰の盾に守られてる?
ここまで見えたら、
組織編成って、
もっと面白くなると思う。
強みは、
自分が勝つための剣にもなる。
誰かを守る盾にもなる。
たぶん本当に強いチームって、
みんなが自分の剣を持ちながら、誰かの盾にもなってるチーム
なんだと思う。


